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在留資格と査証(ビザ)の違いは何ですか

在留資格とは、外国人が日本に滞在(在留)するために必要な資格のことです。一方、査証(ビザ)は、日本への入国を認める証書(推薦書)となります。混同して使われることも多い、在留資格と査証(ビザ)ですが、実際には全く異なる性質のものになりますので、把握しておきましょう。
 
 
◆在留資格とは?
  • 在留資格とは、外国人が日本に入国・在留するために必要な資格(許可)のことです。これは、車を運転するために必要な運転免許と同様に、日本で勉強や仕事をするために必要なものです。
  • 在留資格にはさまざまな種類があり、例えば、留学のための在留資格や、技術・人文知識・国際業務の活動をするための在留資格などがあります。そして、それぞれの在留資格には、その活動に必要な条件や制限が設けられています。
  • 在留資格を取得するためには、「居住予定地・受入機関の所在地を管轄する地方出入国在留管理官署」に、申請を行う必要があります。申請には、所定の書類や手続きが必要で、在留資格を取得した後も、一定の期間ごとに更新手続きが必要となります。
  • 在留資格の取得には、申請者がその活動に適した条件を満たしていることが求められます。例えば、留学の場合は、学校への入学許可や学費の支払いが必要となります。また、就労の場合は、雇用契約や労働条件に関する書類が必要となります。
  • 在留資格を持つ外国人は、その許可された活動に従事できますが、許可されていない活動は行うことができません。また、在留資格の有効期間や、就労制限にも注意が必要です。違法な活動や期限の過ぎた在留資格での滞在は、法的な問題を引き起こす可能性がありますので十分にご注意ください。
 
 
◆査証(ビザ)と旅券(パスポート)とは?
  • 査証(ビザ)と旅券(パスポート)は、国際的な旅行や滞在において重要な役割を果たすものです。
  • まず、旅券(パスポート)は、自国の国籍や身分を証明するための書類です。日本から海外へ出国する際には、必ず旅券を携帯する必要があります。旅券には個人の情報や写真が記載されており、国境を越える際にはパスポートの提示が求められます。
  • 一方、査証(ビザ)は、外国政府からの入国推薦状のようなものです。ビザは、入国先の国が要求している場合に必要となります。例えば、日本人がビザを必要とする国に入国する場合、その国の大使館などでビザを申請し取得する必要があります。
  • 大使館などでは、申請者の資格や目的を審査し、入国が適切かどうか判断します。ビザが取得されると、パスポートに査証(ビザ)のシールやスタンプなどが貼付され、入国が許されます。
  • 旅券と査証の違いは、役割にあります。旅券は自国の国籍や身分を証明し、海外への出入国を可能にするものです。一方、査証は入国先の国が要求するものであり、その国への入国を認められるために必要なものです。
  • 査証(ビザ)は、渡航目的ごとに観光ビザ・就労ビザなどさまざまな種類がありますが、国によって名称や種類は異なります。
  • 日本の査証(ビザ)の種類は、以下のようになります。
    • 短期滞在ビザ(観光、商用、知人・親族訪問等90日以内の滞在で報酬を得る活動をしない場合)
    • 高度専門職ビザ
    • 就業ビザ
    • 一般ビザ
    • 特定ビザ
    • 起業(スタートアップ)ビザ
    • 外交ビザ
    • 公用ビザ
    • 医療滞在ビザ
 
◆「在留資格と査証(ビザ)の違い」まとめ
  • 前述までのように、在留資格は、外国人が日本に滞在するために必要な資格(許可)のことで、窓口は法務省の地方出入国在留管理官署となります。
  • 一方、ビザ(査証)は、日本に入国するために必要な確認書(推薦状)のことで、窓口は外務省の日本大使館・総領事館となります。在留資格と査証(ビザ)は、似ているようでも所管省庁も異なっています。
  • また、在留資格は日本に滞在する際には必ず取得しなければいけませんが、査証(ビザ)には免除措置があり、国際的な旅行や出張をする際に査証(ビザ)を取得せずに入国できる国が存在します。
  • 査証免除は、日本が様々な国との間で締結している協定に基づいています。具体的には、台湾、韓国、タイなど69の国・地域が査証免除の対象となっています。これらの国の国民は、特定の条件を満たすことで、査証を取得せずに日本に入国することができ、非常に便利です。
  • 在留資格とビザの関係についても、把握しておく必要があります。ビザは在留資格を取得するために必要なものであり、ビザが発給されることで、外国人は日本に入国できます。しかし、ビザを持っているからといって、自動的に在留資格を取得できるわけではありません。ビザは入国が認められる証書にすぎず、在留資格は日本での活動を許可される重要な資格となり、厳正なる審査があるためです。
 
以上が在留資格とビザの簡単な解説です。外国人が日本で活動するためには、在留資格を取得する必要があります。ビザと在留資格の違いを理解し、適切な手続きを行えるようにしましょう。
 
 

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